SEO対策を外注する前に最低限やっておくべき8つのこと

WebサイトのリニューアルやSEO対策を外注するとき、「とりあえず全部丸投げしちゃおう」と思っていませんか?

実はそれ、危険です。

確かに、その分野の専門家に委託し効率良く成果を上げるのは重要なこと。

しかし、リテラシーがなければ

  • こちらで出来ることも任せて費用がさらに高くなる
  • 情報格差を利用されて常識の範囲外の見積もりをされる

などのリスクがあります。

外注先の業者と貴社はあくまで対等の立場。

専門家の方がSEOなどに詳しくて当然ですが、任せるところだけはしっかり任せて、同じ目線でコミュニケーションを取れるような状態にしておくべきでしょう。

今回の記事では外注前にやっておくべき○つのことをお伝えしていきます。

1. SSL化

いきなり混乱しそうなワードですが難しくありません。

貴社サイトのURLは下記のどちらになっていますでしょうか?

  • http://〜
  • https://〜

httpで始まる場合

http://で始まる場合はセキュリティ対策が必要です。

例えばhttp://webshop.com のようなECサイトがあったとして、ユーザーがクレジットカード情報を登録する仕組みがあるのなら大変危険。

カードの情報が抜き取られるリスクが高いです。

http://〜のサイトを見ると

  • 保護されていない通信
  • 保護されていません
  • この接続ではプライバシーが保護されていません

などといった文言がアドレスバーに表示されているはずです。

言い回しは使っているブラウザによって異なるのですが、いずれにせよセキュリティが脆弱なので早急に対処する必要があります。

http〜をhttps〜に変えることをSSL化といいます。

httpsで始まる場合

一方でサイトのURLがhttpsで始まる場合は大丈夫。

最低限のセキュリティ対策はできています。

ただサイトのURLをコピーしてアドレスバーに貼り付け、あえてhttpsのsを外してエンターを押してみてください。

httpsに切り替わってアクセスできたらOK。

URLがhttpのまま表示されてしまったら危険。

このまま読み進めてください。

2. 常時SSL化

http〜へのアクセスを自動的にhttps〜へ誘導する常時SSL化もやっておくべき重要事項。

なのですが、これ、できていないサイトが非常に多いです。

作業自体は難しくないので今すぐこの記事を閉じてやっていただきたいくらいです。

作業内容は契約しているレンタルサーバーによって異なるので、各サービスの説明ページをご確認ください。

簡単な設定ではありますが、失敗するとサイトが飛んでしまうので、元のコードのバックアップを取ってから実施するようにしてくださいね。

3. 正規化(カノニカル)

URLの正規化ですね。

同じような内容のページが複数ある場合、どのページが正規ページ化を検索エンジンに伝える作業が正規化です。

記事投稿ページから選択できると思いますが、お使いのCMSやテーマ(WordPressの場合)によるので、一度チェックしてみてください。

4. titleタグの重複

サイトのタイトルにキーワードの重複がいくつもありませんか?

上位表示させたいワードを組み込むのはマストですが、やりすぎるとペナルティを受けて順位が下がってしまいます。

(例)メンズ 美容室 心斎橋で上位表示させたい

  • 良い例:心斎橋の美容室なら| メンズ専門サロンダンディ
  • 悪い例:心斎橋のメンズ向け美容室なら| 心斎橋メンズ専門美容室ダンディ

後者では心斎橋とメンズ、美容室と3つのキーワードが重複していますね。

ペナルティを避けるなら、重複は2キーワードまでにしておくべきでしょう。

5. サイトマップの送信

「サイトマップを送信するってどういう意味?」と思われている方もいるでしょう。

そもそもサイトマップは大きく2つに分けられます。

  1. HTMLサイトマップ
  2. XMLサイトマップ

順番に確認しましょう。

HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップはおそらく、あなたが考えているサイトマップでしょう。

つまり閲覧ユーザーに対してサイト内にどんなページがあるかを一覧で教えてくれるのがHTMLサイトマップ。

こちらは人に向けたサイトマップです。

6. XMLサイトマップ

一方で、XMLサイトマップは検索エンジンに向けたものです。

厳密にいうとクローラー(Google bot)です。

我々が見ると意味不明な文字列に過ぎませんが、こちはは検索エンジンに対して「我々のサイトにはこんなページやコンテンツがあります!」と伝える目的があります。

XMLサイトマップはwordpressのプラグインで簡単に作成できます。

また、作成だけでなくきちんとサーチコンソールで送信もしておきましょう。

作ったのはいいけど送信まで進んでいないケースがそこそこあるので気をつけてくださいね。

7. プラグインとバージョンの更新

こちらはWordPressにてサイトを構築している場合の説明です。

まずは常にWordPressのバージョンを最新に保つ習慣をつけましょう。

これも立派なセキュリティ対策です。

一方でプラグインについては使っていないものを削除し、使っているものは自動更新を有効化しておくのがオススメです。

8. WordPressログインURLの変更

貴社のサイトが今、危険な状況にあるかもしれません。

以下の条件が3つ揃えば、そのサイトの管理画面にログインできます。

  1. ログインページのURL
  2. ユーザー名
  3. パスワード

パスワードだけでなく1と2も特定されないように設定しておきましょう。

1. ログインページのURLを変更する

ログインページのURLはデフォルトだと下記のスタイルになっています。

https://example/wp-login.php

これだと玄関のドアを開けてるようなものなので、URLを変更しましょう。

こちらのプラグインで新しいURLが生成できます。

新しいリンクはきちんとブックマークしておいてくださいね。

2. ユーザー名が見えないように変更する

実はユーザー名って外部からでも簡単に見えてしまうのです。

貴社サイトのURL/?author=1
と入力してみてください。

このようにユーザー名がわかれば、あとはパスワードだけを特定すればハッキングができてしまいます。

ですので、ログインページのURLを変更したり、ユーザー名を隠しておく作業が重要になります。

3. パスワードを変更する

とにかく長く複雑なものに変更します。

複雑なパスワードの生成は1Passwordのパスワードジェネレーターがオススメ。

『1Password』自体も非常に良いサービスなので、セキュリティ強化やパスワード管理の最適化を考えている方は是非チェックしてみてください。

まとめ

今回はセキュリティ面も含めて、業者にサイトを任せる前にやっておくべき項目を開設しました。

基礎的ではありますが「これだけやっておけば安全面は問題なし!」というレベルにはなっているかと思います。

また、業者が見ても「この企業さんはよくわかってるな…」とぼったくられるリスクを下げられます。(ちゃんとしてる業者の方が遥かにに多いですが)

全部社内で済ませるのではなく、リテラシーの高いWeb担当が仕事を分類し、専門性が高く費用対効果が見込める部分は外注するのが正しいでしょう。