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トップ営業マンに依存するリスク。属人化から脱却し、チームで勝つための5ステップ

トップ営業マンに依存するリスク。属人化から脱却し、チームで勝つための5ステップ

「今月の売上も、大半はエースのA君のおかげだ…」

胸をなでおろす一方でこんな不安がよぎりませんか?

「もし、彼が辞めてしまったら、来月の売上はどうなるんだろう…」

特定のトップ営業マンに依存する組織は一見安定しているように見えて、実は大きなリスクを抱えています

この記事では営業の属人化がもたらす深刻なリスクを明らかにし、そこから脱却して「チーム全体で勝ち続ける」ための具体的な5つのステップを、分かりやすく解説します。

あなたのチームは大丈夫?営業の属人化、危険度チェック

あなたのチームは大丈夫?営業の属人化、危険度チェック

そもそも「営業の属人化」とは特定の個人のスキルや経験、勘に業務が大きく依存し、そのノウハウが組織の中で共有・体系化されていない状態を指します。

「うちは大丈夫」と思っていても、無意識のうちに属人化が進行しているケースは少なくありません

まずはあなたのチームの現状を客観的に把握するために、以下の5つの項目をチェックしてみてください。

1つでも当てはまるものがあればすでに属人化が始まっている、あるいは深刻化しているサインかもしれません。

  • 特定の営業担当者の売上がチーム全体の30%以上を占めている
  • 営業のやり方が担当者ごとにバラバラで標準的な進め方やルールがない
  • 担当者が不在の時、他のメンバーが案件の進捗や顧客との約束事を即答できない
  • トップ営業マンが自身の成功ノウハウやテクニックを具体的に話したがらない
  • 新人や若手がなかなか成果を出せず、一人前になるまでに時間がかかりすぎている

これらの項目は特定のスタープレーヤーに依存する組織が抱えがちな典型的な症状です。

もし複数当てはまるようであれば、早急な対策が必要と言えるでしょう。

なぜ?トップ営業マンに依存してしまう「属人化」を招く3つの構造

なぜ?トップ営業マンに依存してしまう「属人化」を招く3つの構造

営業の属人化は特定の社員の意識や性格だけに起因するものではありません。

むしろ、問題の根源は組織の「仕組み」や「文化」といった構造的な要因にあることがほとんどです。

ここでは知らず知らずのうちに属人化を助長してしまう、代表的な3つの組織構造について解説します。

原因1:個人の成果だけを追い求める評価制度

「売上こそが正義」という考えのもと、インセンティブや評価が個人の営業成績に偏りすぎていないでしょうか。

このような評価制度は一見すると社員の競争心を煽り、業績アップに繋がりそうに見えます。

しかし、行き過ぎた個人主義は「同僚はライバル」という意識を生み、貴重な営業ノウハウの囲い込みを発生させます

トップ営業マンにとって、自分の成功法則を共有することは自らの優位性を手放すことになりかねません。

これではチームで協力して成果を最大化しようという意識は育たず、属人化が進むのは当然の結果と言えるでしょう。

原因2:「見て学べ」という文化と、標準化の欠如

「営業はセンスだ」「とにかく現場で盗め」といった精神論がまかり通っていないでしょうか。

体系的な教育プログラムやマニュアルが存在せず、OJT(On-the-Job Training)が指導者個人の力量に丸投げされている状態は属人化の温床です。

この環境ではトップ営業マンが持つ「暗黙知(言葉で説明しにくいコツや勘)」は言語化・体系化されることなく、その人だけのものになってしまいます。

結果として、新人は我流で試行錯誤を繰り返すしかなく、成長スピードは著しく低下

組織全体の営業力は底上げされず、いつまでも個人の能力差に依存し続けることになります。

原因3:情報が「共有されない」「活用されない」仕組み

日々の営業活動を記録する日報や週報が単なる「提出することが目的」の義務になって形骸化していませんか?

また、高価なSFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理ツール)を導入したものの、入力が面倒で徹底されず、データがほとんど蓄積・活用されていない、というのもよくある話です。

情報共有の「仕組み」が機能不全に陥っていると、誰が・いつ・どの顧客に・何をしたのかという重要な活動履歴がブラックボックス化します。

これでは成功事例を分析して横展開することも、失敗の原因を突き止めて改善することもできません。

「頑張って共有する」のではなく「自然と情報が集まり、活用される」仕組みがない限り、属人化からの脱却は困難です。

このままでは危険!属人化がもたらす、静かで深刻な4つのリスク

このままでは危険!属人化がもたらす、静かで深刻な4つのリスク

トップ営業マンへの依存は短期的に見れば問題ないように感じるかもしれません。

しかし、その裏では組織を蝕むリスクが静かに、そして深刻に進行しています。

属人化を放置した先に待っている、代表的な4つの経営リスクを具体的に見ていきましょう。

リスク1:売上の不安定化と失速

最も直接的で致命的なリスクが売上の不安定化です。

組織の売上がたった一人のパフォーマンスに大きく依存している状態はいわば「一本足打法」で経営しているようなもの。

その一本足であるトップ営業マンが万が一退職や休職、あるいはスランプに陥ったとしたら、会社の業績は一瞬にして傾きます

事業計画や売上予測は個人の頑張り頼みとなり、再現性がありません。

これでは持続的な成長戦略を描くことは極めて困難と言わざるを得ないでしょう。

リスク2:組織力の低下とノウハウの流出

属人化した組織ではトップ営業マンと他の社員とのスキル格差が広がる一方です。

エースはますます孤高の存在となり、若手や中堅社員は成功体験を積めずに自信を失っていきます。

結果として、組織全体の営業力は底上げされず、チームは成長しません。

さらに恐ろしいのはエースが退職する際のリスクです。

その人が長年かけて培ってきた貴重な顧客情報、商談の成功法則、業界の知見といった「無形の資産」は誰にも引き継がれることなく、ごっそりと社外へ流出してしまうのです。

リスク3:顧客体験の悪化と信頼失墜

顧客の視点から見ると、属人化は「担当者によって言うことや対応が違う」というサービス品質のばらつきに繋がります。

エース担当者の提案は素晴らしくても、他の担当者の対応は物足りない、という状況は顧客の不満や不信感を招きます。

また、担当者しか案件の状況を把握していないため、急な休みや退職時の引き継ぎがスムーズに行われず「前に言ったはずなのに」「話が通じない」といったトラブルも頻発します

こうした一つひとつの綻びが会社全体の信頼を少しずつ削っていくのです。

リスク4:データに基づいた戦略が描けない

「なぜ、あの商談は成功したのか?」「なぜ、この案件は失注したのか?」——。

属人化した組織ではこの問いに誰も答えることができません。

成功も失敗も、すべてが個人のスキルや感覚に帰結してしまうため、データに基づいた客観的な分析が不可能なのです。

結果として、営業戦略はいつまでも「勘と経験と度胸」頼りの博打から脱却できません

市場の変化や顧客ニーズの多様化に柔軟に対応できず、気づいた時には競合他社に大きく水をあけられていた、という事態に陥るリスクも高まります。

属人化から脱却し「チームで勝つ」ための5ステップ

属人化から脱却し「チームで勝つ」ための5ステップ

属人化がもたらすリスクを理解すれば次はいよいよ行動あるのみです。

属人化は正しい手順を踏めば必ず解消できます。

ここでは特定のスタープレーヤーに依存する体制から脱却し、組織全体の力で安定的に成果を出すための具体的な5つのステップをご紹介します。

ステップ1:【意識改革】目的を明確にし、情報共有の「文化」を醸成する

何よりもまず最初に取り組むべきはチーム全員の意識を一つにすることです。

トップダウンで「今日から情報を共有しろ」と号令をかけるだけではメンバーはやらされ感を感じるだけで本質的な変化は生まれません。

大切なのは「なぜ、私たちは属人化を解消する必要があるのか?」という目的を、マネージャーとメンバーが一緒になって考え、共有することです。

例えば「売上を安定させ、全員が安心して働けるようにするため」「新人が早く成長できる環境を作り、チーム全体の力を底上げするため」といった具体的なゴールを掲げましょう

目的への納得感こそ、行動を変える一番の原動力となります。

ステップ2:【評価制度の見直し】「個人」から「チーム」へ。プロセスも評価する

人の行動を最も強く方向づけるのは評価制度です。

もし現在の評価が個人の売上成績に偏っているなら、思い切って見直しましょう。

個人の目標達成度に加え「チーム全体の目標達成度」や「他のメンバーへのノウハウ共有への貢献度」といったチームプレーを促す項目を評価に加えます。

また、受注という「結果」だけでなく、そこに至るまでの「プロセス」も評価の対象にすることが重要です。

例えば、商談化率や提案資料の質の向上といった行動指標を評価することでメンバーは目先の数字だけでなく、営業活動全体の質を高める意識を持つようになります。

ステップ3:【標準化】トップ営業の「暗黙知」を「形式知」に変える

チームの誰もが一定水準以上のパフォーマンスを発揮できるように、営業活動の「型」を作りましょう。

これはトップ営業マンの思考や行動、つまり「暗黙知」を、誰もが理解し実践できる「形式知」へと変換する作業です。

まずはハイパフォーマーに丁寧にヒアリングを行い「なぜそう考えたのか」「なぜそのタイミングでその行動を取ったのか」を深掘りします。

そして、そこから見えてきた成功法則を、具体的なトークスクリプトや商談の流れをまとめたマニュアル、ケーススタディ別の対応策を記した営業プレイブックといった形に落とし込んでいくのです。

この「型」がチーム全体の営業力のベースラインを引き上げます。

ステップ4:【仕組み化】情報共有を「頑張る」から「当たり前」にする

情報共有は個人の「頑張り」や「意識の高さ」に頼っていては長続きしません。

SFA/CRMといったツールを導入し、営業活動が「自然と記録され、共有される」仕組みを構築することが不可欠です。

ツール選定の際は多機能さよりも「現場のメンバーがストレスなく入力できるか」という視点を最優先しましょう。

そして、ただ入力させるだけでなく、共有された情報を活用する「場」を設けることが重要です。

例えば週に一度「成功事例共有会」を開き、SFAの記録をもとに「今週のベストプラクティス」を発表するなど、共有することがチームの利益に繋がるという成功体験を積み重ねていきましょう。

ステップ5:【継続】PDCAを回し、仕組みをアップデートし続ける

一度マニュアルやルールを作って終わり、では意味がありません。

市場環境や顧客のニーズは常に変化しています

それに合わせて、チームの営業スタイルも進化させていく必要があります。

作った「型」やルールが本当に機能しているか、定期的に効果を測定し(Check)、改善点があれば修正し(Action)、新たな施策を実行する(Do)。

このPDCAサイクルを回し続ける文化をチームに根付かせましょう。

例えば四半期に一度は営業マニュアルを見直す会議を開くなど、仕組みを常にアップデートし続けることが変化に対応できる強い営業組織を作り上げます。

【結論】トップ営業マンは「孤高のエース」から「チームのコーチ」へ

【結論】トップ営業マンは「孤高のエース」から「チームのコーチ」へ

営業の属人化からの脱却は決してトップ営業マンの存在を否定したり、活躍を制限したりするためのものではありません。

むしろ、その逆です。

真の目的は彼ら・彼女らが持つ素晴らしいスキルや知見を個人のものにとどめておくのではなく、組織全体の「資産」へと昇華させ、チーム全員のレベルを引き上げることにあります。

属人化を解消するプロセスはトップ営業マンにとっても、自らの役割を再定義し、新たなキャリアを築くチャンスとなり得ます。

そして、チーム全体で勝ち続ける強い組織文化は会社にとって何物にも代えがたい競争力となるでしょう。

この記事でご紹介した5つのステップは一朝一夕に実現できるものではないかもしれません。

しかし、確実な一歩を踏み出すことはできます。

まずはあなたのチームがどこを目指し、なぜ変わる必要があるのかを、メンバー全員で真剣に話し合うことから始めてみてはいかがでしょうか。

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